こんにちは!sento.groupの和島です。
これからデータ活用や海外展開に役立つ記事を定期的に発信していきたいと思っています。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!
今回のテーマは、Chief Data Officer(CDO)です。
最近CDO、CTOとか似たような単語をよく聞くけど何が違うのか分からない…!という声をよく聞きます。私はChief Data Officerとして企業のデータ活用に関わっているので、「CDOについてもっと知って欲しい!」という思いがありました。
今回はChief Data Officer(CDO)の役割について徹底解説したいと思います。
また、最近アメリカを中心に主流になりつつあるパートタイムCDOについても紹介するのでぜひご覧ください!
目次
Chief Data Officer(CDO)とは
CDOとは、Chief Data Officerの略で最高データ責任者と訳されます。企業がデータを戦略的に活用するために必要な役割を担うために、最近になって提唱されるようになった概念です。
2000年代後半から2010年代にかけて、ビッグデータやクラウドコンピューティングの普及に伴って、データがビジネスにおいて重要なリソースになっていきました。
そのような背景から、それまでの
- CEO(最高責任者)
- COO(オペレーション)
- CTO(技術)
- CMO(マーケティング)
など既存のC職では手がつけきれない!権限が足りない!という状況になりました。そこで、データに特化したCクラス職が必要だと考えられるようになりCDOが登場したのです。
CDOの役割は?
CDO (Chief Data Officer) の役割は、企業が持つデータを有効に活用するための戦略や実行方法を決定し、企業の目標を達成することです。
具体的には、以下のような役割があります。
- 戦略立案: 企業の戦略的な目標に合わせて、データの活用方法を決定します
- ビジネス推進: データを活用した新しいビジネスチャンスの発見や、既存のビジネスの改善などを提案します
- データの品質管理: データのクオリティを確保するための手法を提案し実行します
- データガバナンス: データを取り扱う上でのルールを提案し、実行します
- チームの統括: データに関する業務を行うチームを統括し、適切な方向へと導きます
このように、とにかく企業のデータに関連することすべてをリードするのがCDOの役割になります。
ここまでCDOの役割について紹介してきました。CDOいいね!雇いたい!と思った方もいるかもしれません。しかし、大企業でない限りCDOを雇うのは難しいと考えられます。
CDOを雇うのが難しい理由
Chief Data Officer (CDO)を雇うのが難しい理由には、以下のようなものがあります。
人材不足
CDOは、データ管理、分析、ビジネス戦略など多岐にわたるスキルを持っている必要がありますが、そのような人材が不足しているため、見つけるのが困難です。
雇用コスト
CDOは、高い経験やスキルを持っているため、高い給与が必要になることが多いです。企業や組織にとっては、CDOを雇うことが費用面で厳しい場合があります。
データ活用に関する組織の意識欠如
組織内においてデータ活用に関する意識が欠如している場合、CDOを雇うことに対してのメリットが伝わらず同意が得られない可能性があります。
それらの課題を解決できる存在、それがパートタイムCDOです。
パートタイムCDOとは?
パートタイムのChief Data Officer (CDO)は、企業や組織において、フルタイムではなくパートタイムでCDOの役割を担当する人のことを指します。CDOを自社人材として雇うのではなく、パートタイムCDOに依頼することで、企業や組織において必要な時にだけその役割を任せることができます。
データ人材を雇うのは難しいけど、データに着手しなければ!
という企業の要望にフィットした業務体形になるかと思います!
パートタイムCDOを雇うメリット
パートタイムCDOを雇うメリットを5つ紹介します。
①コスト削減
CDOがフルタイムで必要ではない場合、パートタイムCDOに依頼することでフルタイムのCDOを雇用するよりも人件費を削減することができます。
②専門性の高いデータ活用戦略
特定のスキルに特化したパートタイムのCDOに依頼することで、高い専門性を有するデータ活用戦略を構築することができます。
③外部からの視点
パートタイムのCDOは組織外からの視点を持ち、社内の人材からは得られなかったような新しいアイデアやアプローチをもたらすことができます。
④短期的なニーズに対応
パートタイムのCDOを雇うことで、短期的なニーズに対応し、特定のプロジェクトに特化したデータ活用戦略を構築することができます。
⑤スケールアップやダウンが容易
パートタイムのCDOを雇うことで、スタッフの規模をスケールアップやダウンすることが容易になります。
パートタイムCDOを雇うデメリット
パートタイムCDOを雇うデメリットを2つ紹介します。
①単発的なデータ戦略
パートタイムのCDOは一定期間の依頼となるため、雇用期間終了後ももちろんデータは会社に残りますが、データ人材がいないことで、名寄や重複削除を始めとしたデータクレンジングや、データを扱った継続的な業務改善が難しくなるため、データを活用した継続的な事業改善を社内の人材が担う必要があります。
これに関しては内製でのデータ人材の育成が必要になります。
②コミュニケーションの不足
パートタイムのCDOは外部の人材なので、データ戦略を立てる前に社内状況の把握から始める必要があります。また、フルタイム雇用ではないため、コミュニケーションが不足し要求がうまく伝わらなかったり、認識の齟齬が発生する可能性があります。
しかし、これらは並走期間を十分に取ることや定期的な面談でコミュニケーション量を確保することによって防ぐことが出来るでしょう。
まとめ
CDO(Chief Data Officer)とは、企業内のデータを収集・分析・活用するための最高責任者のことです。最近ではパートタイムのCDOも増え始めています。コミュニケーションミスが発生するおそれなどデメリットもありますが、コストを抑えて外部の視点から専門性の高いデータ戦略を実施できるという点でパートタイムCDOは今後も増えていくでしょう!
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