ビッグデータとスモールデータの違いは?スモールデータからデータ活用を始めるべき5つの理由

こんにちは!sento.groupの和島です。

皆さんは、スモールデータという言葉を聞いたことはありますか?「ビッグデータ」についてはよく聞くけど、「スモールデータ」については詳しく知らない!という方が多いのではないでしょうか。

なんとなくスモールよりもビッグの方が良いんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、実はスモールデータからデータ活用を始めることには大きなメリットがあるのです!

今回は「ビッグデータとスモールデータの違い」と「スモールデータからデータ活用を始めるべき理由5つ」を紹介していきたいと思います。

目次

ビッグデータとは?

ビッグデータとはその名の通り、大量のデータのことを指します。

ビッグデータは、テキスト、画像、音声、ビデオなど多様な形式を持ち、多様なソースから収集されます。機械学習や人工知能などの分析に使用されることが多いです。顧客行動の分析、市場トレンドの予測、製品の設計など、ビジネスや科学などの分野でも幅広く用いられます。

スモールデータとは?

一方で、スモールデータとは、少量であり限られた範囲の個人や小グループによって生成されるデータのことを指します。

スモールデータは様々なソースから収集され、データのより詳細な分析や洞察を得るために使用されます。

ビッグデータとスモールデータのちがい

ビッグデータとスモールデータのちがいはよく3つのVで表現されます。それが、データ量(Volume)、種類(Variety)、速度(Velocity)の3つです。

データ量(Volume)

ビッグデータは大量のデータを扱います。ビッグデータは、構造化されていない膨大な量の情報を記述するためによく使用されます。

スモールデータは少量のデータを扱います。より正確で小さな規模のデータが含まれます。

種類(Variety

ビッグデータは、様々な種類のデータを取り扱います。例えば、テキスト、画像、音声、ビデオなどがあります。これらのデータは、様々なソースから収集され、多様な形式を持ちます。例えば、ソーシャルメディアのポスト、センサーデータ、クリックログなどです。

スモールデータは限られた種類のデータを扱うことが多いです。例えば、顧客リスト、取引データ、企業の財務データなどです。スモールデータは特定のビジネスやアプリケーションに特化しているため、比較的構造化されている場合が多いです。

速度(Velocity

ビッグデータは、膨大な量の情報を扱うので、高速にデータを処理する必要があります。そのためには、大規模な計算能力や分散処理などの技術が必要です。また、情報量の多さのために、リアルタイムでの取り込みは難しく、多くの場合データは定期的に取り込まれ分析されます。

一方、スモールデータは処理速度が要求されることは少ないです。スモールデータは、データベースなどの標準的なツールで管理できるので、一般的に個人や小規模の企業で標準のデータベースや分析ツールを使用して処理されます。また、データ量が比較的少ないので、リアルタイムの情報を扱うことができます。

スモールデータからデータ活用を始めるべき5つの理由

より多くのデータを扱うビッグデータの活用に取り組んだ方がいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、データ活用はスモールデータから始めるべきだと私は思います。

スモールデータからデータ活用を始めるべき理由を5つ紹介します。

①容易に扱える

スモールデータは少量のため、ビッグデータのようにデータの収集や分析に特別な専門知識やスキルを必要としません。スモールデータなら、標準のデータベースや分析ツールで簡単にデータを扱うことができるので、これからデータ活用を始めたい!という企業には適しています。

②精度の高い分析

スモールデータはデータの組み合わせによって精度の高い分析が可能です。

例えば、売上データと天候データを組み合わせることで、天候の売上への影響を推察することができます。データ量が少ないため、他の情報とかけ合わせることでより深い分析や洞察が可能になるということです。

③低コスト

スモールデータは処理に必要なハードウェアやソフトウェアなどのコストや、専門スキルを持った人材を雇う人件費を抑えられます。

また、データ分析も一般的なデータベースやツールでできるので、ビッグデータを扱うよりも時間をかけずにすみます。それによって、データを活かした意思決定の段階により時間をかけることができます。

④プライバシー保護

スモールデータは個人情報の保護が比較的容易です。大量のデータを収集する場合には、収集したデータの保護や管理まで気を配る必要があります。必要最小限のデータを収集することで、プライバシーの侵害を防ぎ、データの保護・管理コストも抑えることができます。

⑤簡単な管理

スモールデータは少量のため、データベースなどの標準的なツールで管理することができます。データアナリストなどの専門家や特別な機器を用意せずとも、管理を簡単に行えるのがスモールデータからデータ活用を始める利点です。

まとめ

ビッグデータとスモールデータにはデータ量(Volume)、種類(Variety)、速度(Velocity)の3つの点で違いがありました。スモールデータは少量のためデータの収集や管理が簡単で、低コストなのに精度の高い分析ができるなどのメリットがあります。

これらの理由から、データ活用をスモールデータから始めることをおすすめします!

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