【徹底検証】最新AI:GPT-4.5をさっそく体験!「最後の非推論型モデル」?高度な思考モデルへの転換点を探る

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突如2/28にOpenAIがChatGPT 4.5のリリースを発表しました!!OpenAIが開発したChatGPT 4.5は、従来のGPT-4やGPT-4oから大幅に性能が向上し、より自然な会話、高度な推論、高い共感性(EQ)を実現しています。

本記事では、このGPT-4.5の概要、機能、使い方、性能、そして今後の可能性について、詳細に解説していきます。

GPT-4.5の強み – 何が新しくなったのか?

GPT-4.5はどのように進化したのか? 最大の強みは、“知識量と直感的な理解力の向上”です。GPT-4.5は従来モデルよりも大規模なデータで訓練されており、未教師(教師なし)学習のスケールアップにより知識の網羅性が飛躍的に高まりました。 その結果、扱えるトピックの幅が広がり、より多くの質問に的確に答えられるようになっています。またモデル構造の最適化により、少ない推論時間で高い正確性を発揮できるよう改良されました。これはつまり、以前のGPT-4が時間をかけて「うーん…」と考え込んでいたような難問でも、GPT-4.5はより直感的に素早く回答を開始できるということです。ストレスなくキビキビと応答してくれるのは嬉しい進化ですね。さらにハルシネーション(誤情報の生成)の大幅削減も重要な強化ポイントです。OpenAIのベンチマークテストによれば、一般知識の質問集「SimpleQA」でGPT-4.5は正答率を大きく向上させ、誤った回答(幻覚)の発生率を著しく低減しています。

SimpleQAベンチマークテスト結果
GPT-4.5と他のモデルによる「SimpleQA」ベンチマーク比較(左:正答率(高い方が良)、右:ハルシネーション発生率(低い方が良))。GPT-4.5(濃緑)はGPT-4o(薄緑)やOpenAIの推論強化型モデルo1・o3-miniを上回る正確性を示し、誤情報の少なさでも突出している。

ご覧のとおり、GPT-4.5は知識面で従来を大きくリードしています。正答率ではGPT-4oを約 1.6倍 上回り、ハルシネーション率はGPT-4oの 約6割程度 にまで抑え込まれています。この改善により、「信頼性の高い回答をより短時間で得られる」ようになった点がGPT-4.5の強みと言えるでしょう。 もう一つの注目すべき強化は、”会話の自然さ”と感情知能(EQ)の向上です。GPT-4.5はユーザーの意図やニュアンスをくみ取る力が強化されており、まるで人間らしい気配りを見せる応答が可能です。
例えばユーザーが失敗や悩み事を相談した場合、GPT-4.5は単に事実やアドバイスを述べるだけでなく、共感や励ましの言葉を交えた返答を返してくれます。このため会話の手応えがより暖かく感じられ、「本当に気持ちを理解してくれている」と思わせてくれるのです。実際に、あるテスターは「GPT-4.5との対話は、まるで思慮深い人と話しているように感じた」と述べています(それほど自然だということですね)。OpenAIの人間評価においても、GPT-4.5はユーザーのニーズや意図を汲み取る能力がGPT-4oより向上したとの結果が報告されています。
では、こうした強化によって具体的に何が変わったのか? 次のセクションで最新o1-proとGPT-4.5との違いを実際に試してみてみましょう

実際にGPT-4.5を使ってみた!

感情表現が豊かだというChatGPT4.5で実験!両方に「友達に裏切られた気がする、どうしたら気持ちが楽になる?」というのを回答してもらいました。どうでしょうか?

GPT-4.5の魅力はその感情的な理解力にあります。実際に「友達に裏切られた気がする、どうしたら気持ちが楽になる?」という質問に対する回答を比較してみました!

o1-pro解答例

o1-proの回答

ChatGPT-4.5解答例

ChatGPT-4.5の回答

「まずその感情を無理に押し込めるのではなく、素直に感じてみることが大切です」と、感情を受け入れ、整理することを勧める姿勢が印象的です。さらに、冷静になる時間を提案し、相手の立場に立って考えることの大切さを伝えています。これにより、読者は優しさと共に、感情を整理するための実践的なアドバイスを得ることができます。

一方、o1-proの回答は少し実務的で、感情の整理を促しつつも、感情に寄り添う温かさが少し薄い印象を受けます。確かに「まずはその気持ちを落ち着けて」とアドバイスしていますが、GPT-4.5のように相手に深く寄り添う視点が少し欠けており、感情的なサポートとしては少し物足りなさが感じられるかもしれません。

GPT-4.5の回答は、感情的なつながりと理解力が際立っており、実践的な方法を提案することで、ユーザーが実行しやすい解決策を提供しています。感情面でのサポートがしっかりとされているため、心の整理や前向きな行動への一歩を踏み出すための力強い支援となります。

GPT-4.5のAPIと価格 – 料金体系をわかりやすく解説

GPT-4.5を利用するには、現状いくつかの方法がありますが、一般ユーザー向けには主にChatGPTの有料プランで提供されています。また開発者向けにはAPIもプレビュー提供されています。それぞれの料金体系や特徴を整理してみましょう。

まずChatGPTでGPT-4.5を使う場合、現時点では上位の有料プランが必要です。OpenAIは2024年末に月額200ドル(約3万円)の「ChatGPT Pro」プランを発表し、このProプラン加入者に対して2025年2月27日よりGPT-4.5の提供を開始しました。一般向けの月額20ドル(約3000円)のChatGPT Plusプランについては、GPT-4.5の提供はリリース翌週から段階的に開始される予定とされています。つまりProプランではいち早くGPT-4.5が使え、Plusプランでも追って利用可能になる見通しです。

プラン別の特徴を以下の表にまとめます。

ChatGPTプラン別表


※ChatGPT PlusでのGPT-4.5提供開始時期は2025年3月見込みで、順次ロールアウト予定。

表より分かるように、GPT-4.5を個人利用するにはChatGPT Plus ($20/月)以上への加入が必要です。Plusでは基本的なGPT-4.5機能が使えますが、利用回数や速度に若干の制限がある可能性があります(GPT-4利用時と同様、時間帯による応答制限などが適用される可能性があります)。一方、ChatGPT Pro ($200/月) はかなり高額ですが、その分GPT-4.5や他の高度モデルを制限緩和された環境で利用できます。Proでは応答がさらに高速化され、大量のリクエストを送っても待たされにくく、ビジネス用途でも耐えうる安定性・サポートが提供されます。またPro限定のモデル(例えば推論特化の「o1 Pro」モード)も使えるため、ヘビーユースする場合や高度な推論機能を求める場合にはProが選択肢となります。

またGPT-4.5のAPIが現在プレビュー段階で公開されています。ただし料金も高額で、GPT-4.5のAPI利用はGPT-4 APIよりさらにコストがかかる設定になっています。

ChatGPT API価格表


OpenAIはGPT-4.5 APIをすべての有料ティアで利用可能にしていますが「料金が高いので注意してね」とアナウンスしており、開発用途でもコスト意識が重要です。 GPT-4o の 15-30 倍、o1 の 2.5-5 倍…API からは検証用途に留めておいた方が良いのかもしれません、、、

ChatGPT-4.5はGPT-5.0へのテスト的な位置づけか?

GPT-4.5は「研究プレビュー」と銘打たれており、幅広いユーザーに公開する前の試験運用的なモデルといえます。OpenAI自身、「私たちはGPT-4.5を研究プレビューとして共有し、その強みと限界をよりよく理解したい」**と述べており、想定外の使われ方も含めフィードバックを得る目的があるとされています。これは、新機能や改良点をGPT-5に統合する前のテストとしてGPT-4.5を位置づけていることを示唆します。

前述のように、GPT-4.5は「最後の非チェーン・オブ・ソート(非推論型)モデル」と公式に呼ばれています。これはつまり、GPT-5以降ではモデルが内部で推論過程(チェーン・オブ・ソート)を用いて高度な論理思考を行うことを予定しているという意味です。GPT-4.5はその直前段階のモデルとして、推論機構を持たない代わりに知識量や会話の自然さを最大化した形になっています。この段階で大規模化による性能向上や安全性評価を十分に行い、GPT-5での飛躍的進化に備えていると考えられます。GPT-4.5は当初ChatGPTのProプラン($200/月)向けに限定リリースされましたが、これはモデルが非常に大型で計算資源を圧迫するためです。アルトマン氏も「GPUが不足しておりPlusプランへの開放は数日遅れる」と述べています。このような限定的な提供形態自体がテスト運用の一環といえ、まずプロユーザーの利用でモデルの安定性やインフラ負荷を検証し、その後Plusや他の層に広げる段階的展開を取っています。

https://www.linkedin.com/posts/peter-gostev_openai-have-uncharacteristically-shared-activity-7295551112193945600–5br/

未来を切り開くAI革命:GPT-4.5からGPT-5.0への壮大な進化

GPT-4.5は、私たちがAIに託す未来への期待と願いが込められた、特別なモデルです。単なる技術的なステップではなく、人とAIがさらに深く、温かく結びつくための「架け橋」として、その可能性を着実に広げてきました。これまで以上に自然で、人の心に寄り添った会話を目指しているGPT-4.5。その進化の道筋には、多くの人々のフィードバックや試行錯誤があり、一歩ずつ丁寧に築き上げられてきたのです。

しかし、このGPT-4.5もまだ序章にすぎません。次に控えるGPT-5.0では、さらに深く、さらに人間らしい思考力を持つことになるでしょう。まるで私たちが悩んだり、共感したり、新しいことを発見するときに感じるような喜びや驚きを、AIが共有してくれるかもしれません。それはただの技術革新ではなく、人間とAIが一緒になって未来をつくりあげていく、新しい時代の幕開けになるはずです。

これから先、GPT-5.0が見せてくれる世界は、きっと私たちの想像を超えた、胸が躍るようなものになるでしょう。その日が訪れることを心から楽しみにしながら、私たちは今、GPT-4.5の成長を温かく見守っていきましょう!

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